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OB・OGインタビュー

2025/11/04
夢に向かって、一歩ずつ前へ
外国人向けビジネスを起業、
さらなる夢の実現へ
商業学科 2001年卒業
「パーカーズ・ピース株式会社」
代表取締役社長
押尾 忠宏氏
Q 日本大学商学部に入った理由を教えてください。
高校生の頃に経営学者ピーター・ドラッカーの本を読み、海外の大学で経営の授業を受けたい、そしていつか会社を経営したいと思っていました。そのため受験では商学部や経営学部を受けていて、縁があり日大に入学することになりました。

Q 大学時代はどんなことをされていましたか?
ゼミとサマースクールの思い出が大きいです。
国際経済ゼミに所属し、ゼミ中心の大学生活を送っていました。英語が好きで結構得意だったので、英語でビジネス研究をするこのゼミはぴったりでした。石田※とはゼミも一緒でしたし、下北沢で線路を挟んで100メートルくらいの近所に住んでいました。いつの間にか僕の家へ勝手に入って来るくらい仲が良かったです(笑)。
※前回のOBOGインタビューに登場した石田 雅一氏
今年のホームカミングデーは石田さんとともに参加
卒業以来の砧キャンパス来校だったそう
サマースクールは日大の国際交流制度を利用した短期海外研修で、2年の夏にイギリス・ケンブリッジ大学のプログラムに参加しました。英語で授業を受け、レポートまで書くというものだったので、英語のスキルアップになったのはもちろん、日本と海外の文化の違いを感じた期間でした。特に印象的だったのは公園の利用法です。日本では遊具があって子どもが遊ぶ場所というイメージですが、イギリスでは読書やおしゃべりに興じるなど、大人が自分の時間を過ごせる場所になっていました。そのカルチャーショックは大学生の自分には大きく、ケンブリッジの公園の名前を、設立した会社名(パーカーズ・ピース)にしたほどです。
会社の名前の由来になった
ケンブリッジのパーカーズピース公園
Q 商学部卒業後の進路は?
商学部を卒業した後は南青山にある上場企業に経理として入社しました。しかし、領収書の整理やデータ作成など自分のやりたかったこととは違っていて…。その頃、高校の友人たちとやっていたインディーズバンドもそろそろ解散間近となり、おもいきって留学することを決意。最初はサウサンプトン大学の会計学科に進もうかと考え、イギリスまで行って先に英語を勉強していたのですが、将来自分は何がやりたいのかを熟考した結果、やはり「経営で生きていく」と決め、ロンドン大学のMBAプログラムを受けることになったのです。
MBAのプログラム期間中は、朝から晩まで経営について勉強する日々で、人生で一番勉強した時期だと思います。正直、商学部時代よりもかなり(笑)。さまざまな国から120人ほどがコースを受講していましたが、最終的に合格したのは37人。難しい試験でしたが、無事試験を合格し、MBAを取得することができました。


ロンドン大学のロイヤルホロウェイカレッジ(左)
MBAクラスの授業風景(右)

ロンドン大学のロイヤルホロウェイカレッジ

MBAクラスの授業風景
Q MBA取得後はどのようなキャリアを築かれましたか?
海外で働きたいと思ってヨーロッパで就職活動をしたのですが、結局ビザの関係で上手くいかず、日本に帰国。前の会社の知り合いに紹介してもらった企業に入社しました。2年ほど経理として勤務した後、同社が保有するフランスのサッカーチームで財務担当として働く機会を得ました。サッカー好き、そして海外で働きたいとずっと思っていた私には非常にラッキーなことでした。
しかし、サッカーチームの資金繰りは大変で、マネーロンダリングを疑われて警察に連行されたり、現地のサポーターと衝突し生卵を投げつけられたりなど、なかなかハードな経験をしました(笑)。その時に思ったのは、海外スポーツチームの運営というのは日本人が思っているより文化的な側面が根強いということ。ビジネスとしてお金だけで何とかなるわけでなく、相手の文化への尊重や理解が必要だということです。このことから対話の大切さを痛感して、自分が事業を行う時もできるだけ人に会い、対話することを心がけています。
フランスにあるサッカーチームの財務を担当
スタジアムの前にて
Q 帰国後〜現在の事業について教えてください。
2年間フランスに駐在し、帰国後は転職。京都にある太陽光発電計測表示システムの会社でIPO業務に携わりました。そして37歳で「パーカーズ・ピース」を設立。本当は35歳で起業、と考えていたので「早くやらなきゃ」と少し焦りもありました。
京都で立ち上げたパーカーズ・ピースは、日本在住の外国人経営者向けに会計・給与計算のアウトソーシングを行う会社です。フランスにいた時に外国人にとって制度や文化、言葉の違いが会社経営の壁だと感じたことが設立のきっかけになりました。社内には、フランス語、英語、モンゴル語に長けたスタッフが在籍し、外国人のビジネスをサポートしています。
パーカーズ・ピース株式会社のオフィス風景
Q 今後の展望について教えてください。
パーカーズ・ピースとしては、まずクライアント数を3倍くらいまで増やすのが目標。東京展開も検討しています。
個人の次のステップとしては、海外で博士号を取り、大学で教壇に立つのが夢。ドラッカーの影響、かつ両親が小学校教員というのもあり、高校生の頃から漠然と目標にしていました。以前から研究していたヒューマンリソースの分野で、大学でも研究や論文誌筆に取り組みたいと思っています。
また、将来的には、50代で海外のサッカーチームを買収、南アフリカで事業を起こして孤児院に収益を寄付するなど、夢は尽きません。
振り返ると、商学部に入る前から思い描いていた進路には何となく進んでいました。自分は常に目標を掲げて行動するタイプで、夢に向けて一歩一歩進むことを大切にしてきたことが、実現につながっているのではないかと感じます。これからも夢の実現に向けて歩み続けます。

パーカーズ・ピース株式会社
日本在住の外国人経営者向けに会計・給与計算
アウトソーシングサービスを提供するパーカーズ・ピース。
オフィスを京都の烏丸四条に構え、
フランス語、英語、モンゴル語など多言語に対応した優秀な人材を揃えて
お客様の事業を財務・組織運営の面からサポートしています。
アクセス 〒600-8413
京都府京都市下京区大政所町680-1-203
TEL 075-744-1734
URL https://parkerspiece.co.jp/

