日本大学商学部校友会会長 山本 裕二

日本大学商学部校友会会長
山本 裕二

 校友の皆様におかれましてはお変わりなくご健勝のこととお慶び申し上げます。
 コロナ禍も収まり砧キャンパスは通常の学生生活に戻っています。対面形式の授業がコロナ前と変わらず復活し、キャンパスは学生で一杯に溢れています。校友会室も2号館1階から2号館5階に引っ越しました。新しい校友会室は教室の真只中にあります。学生の生き生きした声が溢れる中で校友会活動が行われています。
 さて私は本年6月3日に開催された商学部校友会総会において会長職を重任することになりました。令和2年に会長就任しました1期目の3年間はコロナ禍において校友会活動は相当程度制限されました。砧キャンパスは入場制限され校友会活動であるホームカミングデイ、総会、新年会などは軒並み中止となりました。しかしながら校友会の常任幹事会は出来得る限り月1回開催し副会長、常任幹事が積極的に参加してくれました。みんなの気持ちは校友会活動の灯を消さないよう頑張ることでした。
 会長職2期目を迎えるにあたりこの重責を熱意と情熱をもって果たすよう気持ちを引き締めています。砧キャンパスは日常を取り戻し校友会活動もコロナ禍前の普通の状態に戻りました。本年6月3日に開催された商学部校友会総会は通常通り開催され、懇親会においては他学部校友会会長をご招待できました。長谷川勉商学部学部長、瀨川一之本部校友会事務局長、木崎孝之助商学部事務局長からそれぞれお祝いのお言葉をいただきました。卒業生をお迎えするホームカミングデイは4年ぶりに対面方式で開催されます。学部教職員との懇親ゴルフ、現役学生も参加する歴史散歩はコロナ禍前と同じように開催します。学生に対する支援の一環として恒例の校友会奨学金、資格取得支援金、砧祭運営補助金の交付は例年通り行います。校友会活動が通常の形で行うことができること心より感謝するものであります。
 日本大学元理事長兼前日本大学校友会長以下の不祥事から日大ブランドが地に落ちました。しかしながら昨年7月には新理事長として林真理子氏、学長として酒井建夫氏が就任され、本年7月には待望の日本大学校友会の新会長に大谷喜一氏が就任されました。大谷氏は理工学部薬学科を卒業し、アインコーポレーションを創業され、現在東京証券取引所プライム市場に上場している会社のオーナー社長です。大学本部、校友会本部は地に落ちた日大ブランド再構築のためスタートを切りました。昨今日本大学の学生不祥事が発生しましたが大学執行部が適切に対応されると期待していますし、大谷新日本大学校友会長におかれましても適切な支援が大学執行部に対してなされるものと期待しています。
 商学部校友会は1974年(昭和49年)8月2日に日本大学校友会の正式な承認のもと初代会長河原茂太郎先生をいただき発足いたしました。来年2024年は商学部校友会発足50周年を迎えます。現在記念式典の開催や、記念誌発行の準備を着々と進めています。校友会は大学において必要不可欠な基盤であり組織です。大学の主役はもちろん学生です。学生が卒業生となりお世話になった大学に対して恩返しをする。すなわち卒業生は現役の学生を支援すること通じて大学の運営の力となり、母校の発展に寄与することになるのです。校友会は卒業生の親睦会でありますが、学生支援を通じて母校の発展に寄与することも重要な使命であります。商学部校友会は50年という月日どのような状況においても活発に活動し母校に貢献してまいりました。これは我々の先輩方の熱意と情熱の賜物であり、これらの業績を記念誌に残すことは現在の商学部校友会執行部の重要なる任務です。そして次世代に、先輩方が築いた商学部校友会の業績、伝統を正しく受け継いでいただくようバトンタッチする仕事は私共にとって最大限重要な責務であります。
 わが母校日本大学商学部に学ぶ学生は実学といわれる商学、経営学、会計学を修め、卒業後あらゆる分野においてリーダーシップを発揮することが期待されています。このように重要な役割を果たす日本大学商学部の健全な発展に寄与すべく商学部校友会は積極的な支援を実行していきたいと考えています。校友の皆様には益々ご発展され校友会活動にご協力を頂けますと幸甚でございます。今後の益々のご指導ご鞭撻宜しくお願い申し上げます。

2023(令和5)年10月吉日